越前北前料理の申請および登録について【流れの説明】

【越前北前料理の申請および登録について】

2022年4月4日(月)の福井新聞での記事掲載に伴い、たくさんのお問合せ誠にありがとうございます。越前北前料理推進プロジェクト委員会では、現在、登録申請書のフォーマットおよび各種ロゴの使用許諾申請書を制作しております。

4月末頃の完成を目指し鋭意準備中ですので今しばらくお待ち頂きたく宜しくお願い致します。

 

【登録の流れ】

STEP1:要項および申請書のダウンロード(現在、制作中)

STEP2:3つの要素を満たした料理を開発

STEP3:申請

STEP4:審査

STEP5:認定通知書の送付

STEP6:公式HP上で公開

 

【越前北前料理の誕生の背景】

当委員会では、令和3年の第204回国会(通常国会)で成立した文化財保護法の改正に伴い、これまでの「守る」に徹した文化財の在り方から「活かし守る」の施策が求められる時代に大きく環境が変わったことを踏まえ、地域課題の解決を目指す団体として、どのような仕掛けやツールの開発が今後の福井県の為になるか模索し続けて参りました。そんな中、導き出されたのが、今回、厳しい審査を経て認定を受けた「越前北前料理(文化庁100年フード:2021年3月3日認定)」でした。越前北前料理は、少し分かりずらいかもしれませんが、「料理」としての認定ではございません。認定に当たっては、代表的な料理が必要でしたので、かつて福井藩主松平茂昭公が初の国入りの際(1860年4月21日)に、雄島村の村人みなで考え、そして提供された”元祖おもてなし料理”の「舟盛り」を提出させていただきました。しかし、認定されたのは「越前北前料理としての定義」であります。越前北前料理は、3つの条件「①ホスピタリティの要素、②地産地消の要素、③北前船の歴史・文化の要素」を満たすことで、どなたでも開発した料理を登録することが出来、北陸新幹線開通を見越した観光地のおもてなし向上や、飲食店や旅館、民宿などの観光関連事業者の魅力向上、地産地消の推進、北前船に関連した歴史・文化の継承などを様々な目的で使うことが出来ます。また、次世代の子どもたちにも食育を絡めた文化・歴史の継承や教育旅行などもコンテンツ化することが可能です。今後は、こうした福井の素晴らしい「歴史」・「文化」・「食」・「福井県民のおもてなしの気持ち」を越前北前料理のツールを通じて、広く、全国の方、世界の方に発信し、一人でも多くの方が自分たちの「ふるさと福井」に誇りや愛着を感じていただけるよう、一歩ずつですが、頑張って参りたいと思っております。今後とも、皆さまの応援よろしくお願い申し上げます。

【越前北前料理の定義、3要素の一つである「地産地消の要素」の解釈について】
地産地消の要素は大きく3つの枠組みで解釈いただくことが可能です。
①広義(大枠):全国の北前船の寄港地ゆかりの食材を使用していること
②中義(中枠):提供店舗が存在する地域の寄港地ゆかりの食材を使用していること
③狭義(小枠):北前船で実際に運ばれていた食材、または歴史的・文化的な繋がりがある食材を使用すること

※なお、本定義は現在、福井県内の一部飲食店オーナーシェフや料理研究家の方などの知見も交えながら実証実験、試験中であり運用をしながら、最も最適な形になるようトライアル中ですので、表現や解釈のバージョンが上がることも想定されますので、予めご了承くださいませ。

 

【補足:文化財保護法の一部を改正する法律等について(令和3年)】

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/93084801.html